ボーリングのボール(廃棄品),トラロープ,丸カンボルト・ナット,ドリル,ボンド,スイベル(より戻し),100円ショップマネキン,ハット
・ボーリングのボールを錘にした振り子を揺らせる。
・鼻すれすれに保持してから手を放す。
・揺れ戻っても,顔面に激突することはないことがわかる。
No.526「ペットボトル振り子の恐怖」は体験されたでしょうか。5年生の振り子の勉強の後で,ぜひ教室の出入り口にセットして楽しんでほしい実験です。この「怖い&おもしろい」振り子体験を,もっとダイナミックに楽しんでみましょう。 錘はボーリングのボール,紐は丈夫なトラロープ,支点として理科室に設置してあることがある天文ドームを吊るすための丈夫なフックなどを使います。 廃棄されるボーリングのボールをいただくことができたら,ドリルで穴を開けます。穴の大きさは,後でねじ込む丸カンボルトより1サイズ小さくします。一度ねじ込んでからねじ戻し,ボンドを塗ってねじ込み直します。ボールが回転しないようにスイベル(より戻し)を途中にかまします。体育館などでより長い振り子として実験するかもしれないので,トラロープは長く取っておきます。フックに掛けて一巻きしたら,水道管などに結んで固定します。これでヘビースウィングの完成です。もう1つの必須アイテムが,100円ショップのマネキンとハットです。 子ども達に体験させる前に,マネキンでデモンストレーションをします。立った子どもの身長に合わせてイスと空き箱を置き,その上にハットをかぶったマネキンをセット。そして,ボールがマネキンの鼻に触れるように位置調整します。このままボールを放したのではぶつからないので「な~んだ。怖くないやん。」と盛り上がりません。そこで,気づかれないようわざと,ボールを放すときに力を加えて押します。すると,戻ってきたボールはマネキンに激突し,おしゃれなハットまで吹っ飛びます。これを目の当たりにしたら,さすがに怖くなります。頭ではわかっている子でも,重いボーリングのボールが顔に激突!鼻血ブ~ッ!この恐怖感に耐えられる人は,普通はいないでしょう。 「今のは位置が悪かったから,ちゃんと調整するから信用して!」「怖くなったら逃げてもいいから。」と話すと,挑戦者がきっと出てきます。その子の鼻すれすれになるよう,ボールと立つ位置を調整します。両手でボールを持たせておいて,ハットをかぶせながら耳元で「絶対ボールを押してはいけない。ただ静かに両手を放すだけ」と念を押しておきます。そして肩に手をかけておきます。皆んなで無責任にカウントダウン。3・2・1! 大きく揺れ切ったボールが顔めがけて勢いよく戻ってきます。 ここが最も要注意な瞬間です。手を放すと,動画のように少し前に出る傾向があります。肩に置いた手で元に戻してあげてください。また,怖くなって後ろや横に逃げる場合は良いのです。しかし,まれに前かがみになって避けようとする子がいます。この時は即ティーチャー・ストップ。さすがにダメージを受けてしまうからです。 一人が体験すると,見ていた子たちはすぐに見切ります。「大丈夫!揺れがやはり小さくなってるから。」次からは,目をつぶることなく,安心して「迫り来る恐怖」を楽しむことができるでしょう。 No.526での注意点と同じですが,反対側にいる子どもがわざと勢いをつけることがあるので,大人の監督の元,安全に楽しめるよう注意しておく必要があります。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) ペットボトル振り子の恐怖
物理 | 運動 エネルギー | 探究心 | 790 | 春夏秋冬
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室内; |
普通
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少し危険
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